「こころ理論」と「性こころ理論」は心理治療に必ず必要な革命的な理論である。

「こころ理論」と「性こころ理論」が分からないと心理治療の原理について知ることもできない。

　性こころにおいては性心理がはたらき、心においては心理がはたらく。心で認識、記憶、表現がはたらく時、性こころでは性認識、性記憶、性表現が共にはたらく。この中で性記憶と記憶がどのようにはたらくのか見てみよう。

　性こころでは性無意識と性意識がはたらき、心では意識と無意識がはたらく。この時、記憶は心理の記憶と性心理の性記憶がある。

　心において認識は意識によってこころ情報を記憶し、無意識で生成された感情を統合して共に記憶に保存する。この時、男は無意識が気分を生成し感じ、こころ情報だけを記憶を保存して気分は保存しない。そのため男は自分に必要なこころ情報はよく記憶しているが、傷の感情は記憶していない。

　性こころにおいて性認識は性無意識がはたらく。男は性無意識がはたらく時に性習慣によって性傷を作る。そして性認識する時に流入された性情報と性傷を結合して性記憶に保存する。性記憶された性情報は性意識によって自覚されるが、性傷は自覚されず身体に影響を与える。

　心では認識されたこころ情報を意識によって記憶し、無意識がはたらきこころ情報に対する感情を修正して記憶に入れる。この時、性記憶と記憶が共にはたらくためこころ情報と性情報が共にはたらく。それで性記憶と記憶が統合されて記憶される。こころ情報と感情、性情報と性傷などが共に記憶されるが、性傷は性記憶されても自覚できない。自覚されるものはこころ情報と感情、そして性情報である。

　性記憶に性情報と共に性傷が性無意識によって性記憶されるが、自覚されないため実際感じられる感情は心で自覚するものである。性記憶された性傷は感じられないからである。そのため男は性傷の存在に気付くことができない。

　男に性記憶は大きな影響を与える。反面、女は性傷を性記憶に保存せず、性情報だけを性記憶する。しかし男は性情報と性傷を共に性記憶するため男にとって性情報は致命的な毒のようなものである。

　性傷の毒は良いはたらきをすることもあるが、過度になると体が致命傷を負うことになる。性傷によって身体に影響を与え、性機能障害と身体疾病が発生するからだ。

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