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<こころ理論>記憶心理

作成者 日本心理教育院(ip:)

作成日 2021-05-26

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内容

 

<本文は出版図書「こころ理論」の一部を抜粋したものです>


人間の記憶は事実の現象と感情に分離される。一般的に記憶を考えると、事実と感情が統合され記憶されるものだと認識しているが、実際は事実だけを記憶し、感情は個別にはたらき思考において統合される。それで心理において記憶を究明するためには事実と感情を分離しなければならない。

 

事実は特定現象に対する連続的な過程のことをいう。一言でいえば、動画のようなものだ。交通事故が発生すると交通事故のはじめから終わりまでの過程を交通事故の事実という。このとき現象は事実を構成している一つの場面を指すが、写真にようなものと言える。関連した現象が集まり事実になる。このように交通事故の全体の過程は事実である。この交通事故という事実が五つの感覚器官をとおして認識され、感情が生成されるが、このことを事実に対する感情という。結局、交通事故を思い起こせば事実と感情が統合されて思い出されるが、実際は事実は記憶して感情は無意識においてつくられる。

 

男性と女性は事実の記憶は同じである。これは脳科学者によって脳に記憶されるということが検証されている。記憶できず忘れてしまうのは脳細胞のはたらきによって忘却されるからである。それで男性と女性は事実を記憶したり記憶できなかったりする。このように事実を記憶することを「事実記憶」といい、この事実記憶は男性と女性で差がない。

 

事実記憶とともにはたらくのが感情記憶である。これは事実によって心理において発生する感情である。それで交通事故が起きると、交通事故の事実と交通事故により発生する感情がともにはたらく。このように特定の出来事の事実によって発生した感情がはたらくとき、出来事の事実と感情が分離されているが、一緒に記憶されているものとして自覚されるため、まるで事実と感情が同時に記憶されていると考える。

 

ところが心理においてはたらく感情を分離すれば、事実と感情の発生は異なる。したがって感情は外部情報、または記憶情報に対して感じるものを思考で自覚するものであり、外部情報や記憶情報と同時に発生し、心理に認識されたものではない。つまり感情は心理において発生する。

 

このような感情は心理において発生するため、男性と女性の記憶が異なる。感情はこころ遺伝子のはたらきによって発生するもので、このこころ遺伝子は男性と女性ではたらきが異なるため男性と女性の感情の記憶が異なる。事実は人間であれば誰もが同じようにはたらくので記憶したり記憶できなかったりするが、感情は男性と女性の記憶が異なる。

 

女性はネガティブ感情を記憶し、ポジティブ感情を記憶することができないのに対し、男性はネガティブ気分を記憶することはできないが、ポジティブ気分を記憶するのは、こころ遺伝子のはたらきが異なるためである。

 

もし男性がネガティブ気分を記憶し、ポジティブ気分を記憶できないなら、実際の心理においてはネガティブ気分を記憶するのではなく、自分がネガティブ気分を記憶していると錯覚する現象が発生し心理障害が生じる。錯覚する心理障害によってネガティブ気分が除去できないまま持続される。

 

このようにネガティブ気分を記憶していると錯覚をしているだけで、実際は気分を記憶しているわけではない。これを「感情記憶の誤謬」という。すなわち感情記憶に問題が発生したのである。このような「感情記憶の誤謬」は「男性の感情記憶の誤謬、男性のネガティブ気分の記憶誤謬、男性のポジティブ気分の記憶誤謬」と「女性の 感情記憶の誤謬、女性のネガティブ感情の記憶誤謬、女性のポジティブ感情の記憶誤謬」などがある。

 

人間は経験のみによって感情を記憶するため、経験は心理に影響を与える。このとき経験は直接経験と間接経験に区分される。直接経験は自分が直接経験し、感じ取った経験のことをいい、間接経験は自分が直接経験したわけではないが、他の人の経験についての話、書籍、映画などのように他の対象をとおして感じる経験を間接経験という。この間接経験は自分とは関係がないが、心理においては感情がつくられる。

 

知識を積む勉強をするとき、環境と状況によって感情が発生すると、直接経験か、間接経験かによって男性と女性との学習能力が異なる。また自分が直接交通事故を経験したか、他の人の交通事故を目撃したかによっても心理に及ぼす影響は異なり、男性と女性では異なる。

 

自分が直接経験したわけではないが、他の人の経験がまるで自分が直接経験したかのように認識されることを「外部の衝撃」というが、これも間接経験である。2001年のアメリカ同時多発テロ事件のような出来事は、米国民は間接経験をしたが、まるで自分が事故に遭ったかのような傷を負った。このとき救出された人たち、家族、現場関係者、民間ボランティアの人などは直接経験と言える。

 

また自分が暴行を受けたなら、暴力の直接経験であり、他の人が暴行を受けるのを目撃したとき暴力の被害者と同じ感情をもったなら、暴力の間接経験となる。自分が直接性関係をもったのなら直接経験になるが、他の人が性関係をもつのを見たり、知ったなら間接経験になる。暴力性と扇情性に関連しているものを未成年者に禁止している理由は間接経験による弊害を防ぐためである。


間接経験によって直接経験をしたのと同じような感情が形成されると、心理に問題が発生する。ところが女性はネガティブ感情を記憶し、男性はネガティブ感情を記憶しないため女性には心理問題を誘発するが、男性は時間が過ぎると無関心になり他の対象に面白さや楽しさを求める。このとき女性は間接経験を自分が直接経験したのと同じような傷をうけ、男性は間接経験の事実記憶とともに他の対象の楽しさ、面白さを記憶するようになり、暴力的なことや扇情的なことを楽しいものとして記憶する。これを犯罪に適用しても同じ心理が形成される。したがって現在実施されている性教育と予防教育は深刻な問題を惹き起こすしかない。このような心理は知識教育である勉強においても同じ原理が適用される。

 

このすべての現象の原因は事実記憶と感情記憶がそれぞれ別途であり、男性と女性の感情記憶が異なるからである。このように男性と女性の感情記憶が異なるということは、日常生活に適用して分析すると、簡単に分かることができ、証明することもできる。

 

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