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<こころ理論>表現心理

作成者 日本心理教育院(ip:)

作成日 2021-05-26

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内容

 

<本文は出版図書「こころ理論」の一部を抜粋したものです>

 

表現心理は情報と感情を考えたり、外部に表現するとき言葉や行動、表情をはたらかせる役割をする。したがって人間が感情を表現するとき表現心理がどのようにはたらくのか知らなければならない。この表現心理は無意識である習慣によってはたらく。したがって自覚する意識ではなく、自覚できない無意識がはたらき、言葉と行動、表情で表現されたり、思考において表現される。このとき無意識の習慣は四つの習慣で構成されている。認識心理においてはたらく認識の習慣、記憶心理においてはたらく記憶の習慣、表現心理においてはたらく表現の習慣と無意識から意識に表現するときはたらく思考の習慣である。

 

習慣は繰り返される意識作用によって形成されるので、経験が多ければ多いほど習慣は多い。この習慣は一定のパターンをもっているため自覚される内容、または言葉や行動、表情の内容をもたない無意識である。もし意識で自覚される思考によって表現するときは意識で自覚する言葉や行動、表現であり、これはストレスを伴い一つの思考のみを表現する。このとき一つの意図的な思考で感情を表現するときはたらく言葉や行動、表情は無意識ははたらかないが、意識で自覚しないすべての言葉や行動、表情は無意識である習慣によって表現される。

 

習慣は四つの習慣が同時にはたらく。それで表現の習慣がはたらくと認識の習慣、思考の習慣、記憶の習慣がともにはたらく。表現心理は表現の習慣がはたらき、言葉や行動、表情を動かす。意図的な表現は一つに過ぎず、これは意識がはたらくが、自覚されない表現は表現の習慣によってはたらく。このとき表現の習慣は自覚されないが、言葉や行動、表情を動かす原動力になる。表現の習慣がはたらくと、認識の習慣によって認識心理がはたらき、思考の習慣によって意識で自覚し、記憶の習慣によって記憶に入れる。これらの流れによって習慣は人間の心理において認識し、自覚し、記憶し、表現する役割をする。

 

したがって人間が行なう言葉や行動、表情は無意識として自覚されない表現の習慣がはたらく。つまり意図するものではない。また、このような習慣を変化させることは性格を変えることであり、心を変えることである。性格を変えたり、心を変えるためには、習慣を変化させなければならない。

 

外部から認識された情報であれ、記憶されている情報であれ、無意識が処理するときはまず優先的に表現をする。表現をするときは言葉や行動、表情で表わす。表現が極めて重要な理由は、認識の場合、生存するために記憶に保存するが、表現は心を保護するために無意識において感情をつくり表現するからである。それで良い感情であるときは意識において自覚する前にすでに良いことを表現したあと、意識で自覚されるときは実際のものよりも少し減少して感じる。つまり良すぎてもいけないため、前もって表現のほうで80%を消耗させ、意識においては20%だけを自覚する。表現された後の残りの心エネルギーを感じ、意識において消耗させる。

 

心エネルギーが100つくられたとすると、この100をそのまま意識で自覚するわけではない。外部に表現し心エネルギー80を消耗させ、20の心エネルギーを意識が自覚する。したがって表現しながら80を消耗し、自覚するときに20を消耗する。これは心を保護するためで、心が過度に良くなって異常をきたしてはいけないからである。意識においてすべてのことを自覚し続け良くなりすぎると意識に障害が発生する。それで無意識は心エネルギーを生成させる役割もあるが、心を保護するために無意識においてつくられた心エネルギーを表現することで減少させる役割もする。意識においては全体の心エネルギーを消耗できる能力がないからである。


もし無意識において良くない心エネルギーが生成されたならストレスや傷が発生する。そうすると、男性は無意識でストレスを除去し、女性は無意識で傷を治療する。これは無意識が心を保護するためである。それで心を自覚するときは無意識において心エネルギーの80が消耗され、残りの20の心エネルギーが意識で自覚される。それで皆さんが大変だと自覚するのは自覚される約四倍がすでに表現として消耗されたという意味である。もし表現が抑圧されると、80の心エネルギーを消耗できずにそのまま意識において100を自覚するようになる。それで実際に表現して痛みを感じる人より、抑圧して表現できず痛みを感じる人のほうがもっと苦しい。

 

このように表現は良いものであれ、悪いものであれ、心エネルギーを消耗してくれる役割をし、これは心を保護するためである。心は心理が継続してはたらかないように、またネガティブな方向にばかりはたらかないように心を保護する。人間の心を中心にして心理がはたらく理由は心を保護するためである。認識されることは生存のためのもので、表現することは生きていくなかで心に問題が発生しないように消耗させる役割をする。

 

<本文は著作権保護を受けています。無断で使用することを禁止します>

 


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